歯科口腔外科
一般的な対応が困難な歯科口腔外科処置や入院患者の口腔機能管理、および院内多職種連携によるチーム治療を行っております。
一人ひとりにあった最適な治療を提供するとともに、患者さんおよびご家族に寄り添った診療を心掛けています。
診療科長あいさつ

宮下 仁Dr. Hitoshi Miyashita
平成28(2016)年の東北医科薬科大学病院への移行に伴い、当科も標榜名が歯科口腔外科となり再出発いたしました。
現在、常勤歯科医3名、非常勤2名、歯科衛生士5名、歯科技工士1名の診療体制で年間延患者数約10,000名(新患者数約3,500名)の診療を予約制で行っています。
当科の特徴と役割は以下の通りです。
- 全ての診療科や診療部門およびスタッフと常に顔の見える多職種連携を心がけ、チーム医療で歯科口腔外科治療を行っております。
- 歯科医師会と協力し「かかりつけ歯科医」との緊密な連携を図っています。
- 東北医科薬科大学若林病院歯科・歯科口腔外科での応援診療も行っています。
- 仙台市東部の地域医療連携の推進、ならびに沿岸被災地域における医療の発展に貢献して参ります。
令和6(2024)年下半期より入院と臨時手術の稼働がはじまりました。
歯科口腔外科治療の発展に取り組みながら、患者さんとご家族、そしてそれを支える全ての方々のために尽力して参ります。
診療方針と特徴
- 外来小手術、全身疾患を有する方や抗血栓薬内服中などの方の処置
- 入院管理および臨時手術
- 手術前の口腔内スクリーニング(術前クリニカルパス)
- がん化学療法や放射線治療,および緩和ケアにおける口腔機能管理
- 栄養サポートチーム(NST)
- 摂食嚥下支援センター運営委員

主な対象疾患
歯科口腔外科処置:難抜歯や埋伏抜歯、小手術など | 歯性感染症:急性炎膿瘍、蜂窩織炎など |
難治性口内炎、ウイルス性口内炎、化学療法や放射線治療による口内炎など | 顎口腔外傷・骨折:顎骨骨折など |
口腔潜在的悪性疾患:白板症、扁平苔癬、慢性肥厚性カンジダ症など | 顎口腔悪性腫瘍・口腔がん |
のう胞性疾患 | 腫瘍・腫瘍類似疾患 |
顎骨壊死:放射線性、薬剤関連(MRONJ) | 顎関節症 |
全身疾患に付随する顎口腔領域の疾患(シェーグレン症候群など) |
その他、全般的な歯科口腔外科疾患に対応します。
診療科の実績
令和6(2024)年度
患者数
全患者数 | 9,707名 |
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新患数 | 3,510名 |
月平均延患者数 | 809名(1日平均患者数40名) |
月平均新患者数 | 293名(1日平均新患数15名) |
入院手術症例(令和6(2024)年下半期~ 合同手術を含む)
歯・歯槽外科手術 | 12件 |
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消炎手術 | 6件 |
良性腫瘍・嚢胞手術 | 2件 |
唾液腺関連手術 | 1件 |
顎顔面外傷手術 | 4件 |
口腔がん手術 | 2件 |