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感染症内科

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当科では、新興・再興感染症や、MRSA、緑膿菌などの薬剤耐性菌、院内感染対策上重要な疾患に対するマネージメントを中心とした診療を行い、各種ワクチンへの対応など、渡航に関連する輸入感染症などの診療相談も行っています。
その他、免疫不全を有し、重症度が高い症例や、不明熱症例なども、最新の感染症学、抗菌化学療法学をベースに、臓器の枠を超えて積極的に診療しています。

診療科長あいさつ

遠藤 史郎

遠藤 史郎Dr. Shiro Endo

感染症は、細菌やウイルス、寄生虫などの微生物によって惹起される疾患群です。
微生物の種類のみならず、その患者さんの状態や、どの臓器に感染したかによっても、さまざまな病態を呈します。したがって、感染症診療においては、原因菌をきちんと検索・同定することと同時に、患者さんの状態を的確に把握することが特に重要です。そのためには、内科学や臨床感染症学はもちろん、細菌学や薬理学などの基礎医学も含めた、幅広い知識と経験をベースに、丁寧に、一例一例に向き合うことが求められます。

広範な知識が要求される感染症診療ですが、医師のみならず多職種の医療スタッフとも連携し、病院内のみならず地域全体で診療していくことが感染症診療の大きなテーマと考えています。

診療方針と特徴

感染症内科は、様々な感染症に対して診断を下し、適正な抗菌薬治療を行う、もしくは、その支援を行う部門になります。
原因菌が比較的はっきりしている疾患群はもちろんですが、原因不明の発熱や下痢、発疹などを呈する患者さんの診断や治療介入も行います。また、臓器横断的な部門であり、すべての診療科に関連しています。また、ワクチンによる予防や薬剤耐性菌への対策も重要なテーマとなっています。

私たちは、いち早くリスクのある薬剤耐性菌やウイルスの存在を察知して、また不適切な抗菌薬使用を是正し、新たな感染症の発生や伝播を防ぐことを目的としています。これらは、病院の安全管理としてもきわめて重大な任務といえます。

感染症内科

主な対象疾患

菌血症・敗血症難治性・耐性菌感染症
新興・再興感染症輸入感染症
性感染症日和見感染症など

診療科の実績

令和6(2024)年度

コンサルテーション件数260件
AST介入件数481件
血液培養介入件数284件
薬剤耐性菌介入件数253件

ワクチン外来実績

接種件数420件
対応ワクチン名 A型肝炎(エイムゲン)、B型肝炎(ビームゲン)、RSウイルス(アレックスビー筋注用)、おたふく(乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン「タケダ」)、狂犬病 (狂犬病:ラビピュール筋注用)、三種混合(トリビック)、子宮頸がん(シルガード9水性懸濁注シリンジ)、髄膜炎菌(メンクアッドフィ筋注)、二種混合(DTビック)、日本脳炎(ジェービックV(成人))、肺炎球菌(ニューモバックスNPシリンジ、プレベナー20水性懸濁注)、破傷風トキソイド(沈降破傷風トキソイド「生研」)、風しん(乾燥弱毒生風しんワクチン「タケダ」(成人))、麻しん風しん(ミールビック(成人・小児1期))、新型コロナウイルス(コミナティ筋注シリンジ12歳以上用、ダイチロナ筋注、ヌバキソビッド筋注)、水痘(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)、帯状疱疹(シングリックス筋注用)、麻しん(乾燥弱毒生麻しんワクチン「タケダ」(成人))

上記以外でも対応可能な場合がありますので、お気軽にお問い合わせください。
また、集団発生への対応は院内のみならず状況に応じて院外も含め幅広く行っています。

教育内容と特徴

医学部教室名称

感染症学

研究テーマ

  • 薬剤耐性菌の分子疫学的解析
  • 感染制御に関する研究(高齢者施設、災害時の避難所など)
  • 医療施設における空気清浄度に関する研究
  • COVID-19関連データベース研究

教育方針

近年MRSAをはじめとする薬剤耐性菌などによる医療関連感染が問題となっている。薬剤耐性菌だけでなく、感染症は1つの病院の枠を超え、地域内に伝播する特徴を有している。世界的パンデミックを引き起こした新型コロナウイルス感染症は5類感染症となり、診療報酬上も一般診療で診察が行われる疾患となりました。
感染症は地域内を中心に伝播拡散する特殊性を有することから、地域住民の安全・安心の基盤である地域医療において、感染制御に関する地域連携は最も緊急性かつ重要な喫緊の課題となっています。本来、医療施設、社会福祉施設などが地域全体で感染制御に関する連携協力を構築する必要があり、行政との連携も含めた地域社会全体での対応が求められていることから、卒前・卒後を含め、これに対応できる、そして地域内でのリーダーとなり得る人材の育成を主な教育の柱としています。

取得可能な資格

教員は日本内科学会 専門医、日本感染症学会 専門医・指導医、日本化学療法学会 抗菌化学療法指導医、日本臨床微生物学会 認定微生物医、ICD制度協議会 Infection Control Doctorなど感染症に関連する様々な資格を有しており、日本感染症学会の専門医取得施設に認定されていますので、感染症関連領域での資格を取得することが可能です。

志をともにする医師を募集

当科では感染症の基本的な考え方を診断から治療まで体系的に学べるように指導します。さらに、院内感染制御に関する基礎から集団発生対応まで学ぶことが可能です。感染症の診療経験や感染制御活動の経験は問いませんので、気軽に見学にいらしてみてください。また、令和5(2023)年より本学に大学院も開校しました。感染症の領域で学位取得も可能です。現在、3名の大学院生が感染症の研究に取り組んでいます。当科では短期の研修(週単位でも)や定期的(週1回など)な研修にも対応しています。感染症はどの診療分野でも、どこの地域でも、医療機関の規模や形態に関わらず発生します。当科での学びは必ず先生方のスキルアップにつながります。ご興味のある方は、ぜひ気軽にご連絡頂ければと思います。

病院代表窓口(総務グループ)

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