栄養支援センター

澤田 正二郎Dr. Shojiro Sawada
皆さんが「健康と病気」を考えるとき、何が頭に浮かびますか。
救急車で病院に搬送される心筋梗塞や脳卒中などの急病、入院の必要な肺炎、けが、外科手術。一方では、健康に過ごしていて何の症状もないのに健康診断でチェックされる肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病。
これらに共通した課題が栄養です。
脳卒中で倒れたあとに合併する肺炎が長引く、外科手術のあとの回復が思わしくない、これらにはしばしば栄養の問題が背景にあります。一方、生活習慣病対策は疾病予防に欠かせません。病院内にも一般社会にも栄養の課題が数多くあります。栄養管理に関する高度な知識と技術によって、こうした課題の円滑な解決を目指し、患者さんの早期退院、QOL(生活の質)改善を図る目的で活動する多職種医療専門チームが栄養サポートチームです。
当院では各科医師、歯科医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、歯科衛生士、ソーシャルワーカーによる専門職でチームを構成し、当センターが運営します。毎月の研修で怠りなくレベルアップしながら、毎週各病棟を回り患者さんのベストな栄養改善策を検討し実践しています。この活動は医療費適正化にも貢献しています。