乳腺・内分泌外科
当科の乳腺外科チームでは、主に原発性乳がんや再発乳がんを対象として手術療法、薬物療法、放射線療法を含めた集学的治療を行っています。
また、その他の乳房腫瘍の治療も行います。
診療科長あいさつ
鈴木 昭彦Dr. Akihiko Suzuki
日本人女性が一番多く罹患するがんは乳がんです。最近の統計では、およそ11人に1人の確率で乳がんになると言われています。また、乳がんは40代50代の、家庭でも職場でも中心となるべき年代で罹患率が最も高く、その克服は社会的使命であると考えています。私たち乳腺・内分泌外科は、前身の東北薬科大学病院に平成27(2015)年4月に新設されました。令和5(2023)年4月からは2人体制での診療となります。
乳腺の疾患は乳がんだけに限らず、良性の腫瘍や乳腺炎なども診療の対象としております。的確な画像診断や検査、手術を始めとした化学療法、放射線療法など専門性を活かした医療を提供できるような体制を整えてまいります。
地域住民の皆さま、地域の医療機関から信頼を得られるよう努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
診療方針と特徴
- 当科外来は月曜日から金曜日まで、祝日を除き毎日診療します。ただし、木曜日は再来のみ診療します。初診の方はご予約、紹介状の持参を推奨します。
- 外来初診日に基本検査であるマンモグラフィ、超音波検査、組織診(針生検)、細胞診などを行います。
これら即日検査により、概ね7~10日間で確定診断を得る方針としています。 - 乳がんに対しては、「生物学的悪性度」を丁寧に調べて、乳がんのタイプに応じた個別化治療(テーラーメイド治療)を実施します。
これにより適切かつ確実な医療が受けられます。 - 地域自治体や健保組合主体の乳がん検診での要精密検査に対する2次検査を実施します。
- セカンドオピニオンを引き受けます。他院での乳腺疾患診療についてお悩みがある場合は当院 患者支援・医療連携センター(医療連携室)までご連絡ください。
主な対象疾患
乳がん | 乳腺線維腺腫 |
乳腺葉状腫瘍 | 乳管内腫瘍 |
乳腺症 |
診療科の実績
手術件数 令和4(2022)年
乳がん | 86例 |
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良性腫瘍切除 | 7例 |
その他の手術 | 6例 |
教育内容と特徴
医学部教室名称
外科学第三(乳腺・内分泌外科)
研究テーマ
- 乳がんの個別化治療に対する臨床研究
- 乳癌検診の精度管理に関する研究
- 乳がんの発生・進展に関する基礎研究
教育方針
学部教育においては乳腺疾患に関する疫学、基礎、一般臨床まで幅広く実践できる医師を育成します。
取得可能な資格
外科臨床医として必須であり、1段階目の外科専門医の資格が取得できます。従来の専門医制度をもちろん、新専門医制度においても十分な教育体制ができています。そして2段階目の乳腺専門医の取得も可能です。さらに日本外科学会 指導医、日本乳癌学会 乳腺指導医の取得へと発展できます。
志をともにする医師を募集
わが国における女性がんの罹患数第1位は乳がんです。
1年間に推定8万人罹患する乳がんの克服なくして、わが国の女性を医療面で守ることはできません。本医学部および当院の診療に教育に研究において、先生のような若い力が必要です。
私たちと一緒に女性を助ける仕事をしませんか。以下のE-mailアドレスに診療科を明記の上ぜひ一報ください。詳細をお伝えできると思います。
病院代表窓口(総務グループ)
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