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皮膚科

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皮膚は今、一番、注目されている臓器です。アトピー性皮膚炎は皮膚の最も外側にある角層が破綻するために起こることがわかってきました。さらに食物アレルギーの発症にも深く関与しています。膠原病や血管炎では最初期の症状が皮膚にあらわれます。皮膚癌は増加の一途をたどっています。目で見える臓器、皮膚の病気に幅広く対応します。

診療科長あいさつ

川上 民裕

川上 民裕Dr. Tamihiro Kawakami

平成30(2018)年10月より皮膚科主任教授に赴任しました川上民裕です。東北医科薬科大学 理事長・学長であられる高柳元明先生よりお声掛けをいただき、初めて東北の地に移住して参りました。生まれは東京浅草で、中学高校も下町の質実剛健をモットーとした男子校でした。千葉県松戸市に転居した後、医師を目指すため地元の国立千葉大学医学部に入学しました。晴れて医師となった後は、アレルギーや膠原病に関心があり皮膚科を選択しました。そして千葉大学、東邦大学、米国留学、聖マリアンナ医科大学とアメリカ合衆国の2年間以外は首都圏に住み、皮膚科の研鑽を積んで参りました。

私はこうしたさまざまな診療施設で、他の診療科の先生方とのチームプレーが医療に極めて重要であることを認識しました。東北地方の地域医療を支えることを使命として開設されました本学ですから、他の診療科の先生方との連携を密にし、東北地方に根ざした皮膚病の診療に携わる所存です。よろしくお願い申し上げます。

診療方針と特徴

全ての皮膚病に幅広く対応します。
なかでも患者さんが多いアトピー性皮膚炎、蕁麻疹では、通常の大学病院以上に定期的な診察を行い生物学的製剤も積極的に投与します。アトピー性皮膚炎、蕁麻疹は食物アレルギーと関連しますので良くなっても予防することが重要です。日本アレルギー学会 アレルギー専門医・指導医です。
白斑、血管炎、血管腫(Sturge-Weber症候群)、穿孔性皮膚症では、日本色素細胞学会理事、厚生労働省の研究班員である経験を活かし、最先端医療を提供します。
皮膚癌、薬疹では他の診療科の先生方とのチームプレーで対応します。
乾癬では新規に開発された生物学的製剤を積極的に投与します。
天疱瘡、類天疱瘡、膠原病、蜂巣炎、帯状疱疹、ベーチェット病、痤瘡(にきび)、白癬(水虫)、脱毛症など、受診した患者さんの改善にいかに貢献できるかと常に念頭におきます。

皮膚科

主な対象疾患

皮膚疾患全般を対象に診療しています。

アトピー性皮膚炎、湿疹蕁麻疹、血管性浮腫、食物アレルギー
血管炎白斑
血管腫、Sturge-Weber症候群薬疹
乾癬、膿疱性乾癬、掌蹠膿疱症天疱瘡、類天疱瘡
皮膚良性腫瘍:
粉瘤、脂漏性角化症など
皮膚癌:
基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫など
皮膚感染症:
ざ瘡(にきび)、伝染性膿痂疹(とびひ)、白癬(水虫)、カンジダ症、癜風、単純疱疹、性器ヘルペス、帯状疱疹、水痘、麻疹、風疹、疣贅(いぼ)、伝染性軟属腫(みずいぼ)、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎、梅毒、疥癬など
膠原病:
SLE、強皮症、皮膚筋炎など
ベーチェット病、スウイート病陥入爪、穿孔性皮膚症

診療科の実績

令和4(2022)年度

延べ入院患者数3,647人(平均10.0人/日)
延べ外来患者数11,140人(平均75.8人/日)
全麻酔件数401件
皮膚悪性腫瘍手術件数 基底細胞癌10件
有棘細胞癌10件
ボーエン病5件
悪性黒色腫1件
悪性リンパ腫1件
転移性皮膚癌1件
合 計28件
生物学的製剤使用件数 アトピー性皮膚炎531件
乾癬・掌蹠膿疱症359件
壊疽性膿皮症105件
蕁麻疹104件
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症28件
膠原病28件
合 計1,155件
JAK阻害薬使用件数408件
免疫グロブリン大量静注件数104件

教育内容と特徴

医学部教室名称

皮膚科学

研究テーマ

  • 皮膚血管炎(IgA血管炎や皮膚動脈炎)における自己抗体(抗リン脂質抗体、抗LAMP2抗体、抗モエシン抗体など)の関連の解明(疾患活動性指標としてバイオマーカーの可能性と臨床への応用)
  • 動物モデルを使用した皮膚血管炎の発症機序の解明
  • IgA血管炎や皮膚動脈炎における臨床実態の集計と解析
  • ヒトiPS細胞からメラノサイトへの分化誘導条件の改良
  • ヒトiPS細胞由来メラノサイトを使用した美白化粧品評価試験の臨床応用(オーダメイド治療の可能性)
  • ヒトiPS細胞由来メラノサイトを使用した白斑治療
  • Sturge-Weber症候群のGNAQ遺伝子検討から早期診断と治療への応用(出生前診断の可能性)
  • 穿孔性皮膚症の診断基準と重症度分類を設定し全国疫学調査の実施

教育方針

皮膚科医として幅広い疾患に対応できるように教育いたします。
目標として皮膚科専門医取得、更に日本アレルギー学会 アレルギー専門医、日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会 臨床遺伝専門医などの取得です。
厚生労働省研究班員としての血管炎・Sturge-Weber症候群・穿孔性皮膚症に関連した研究や日本色素細胞学会 理事としてのヒトiPS細胞由来メラノサイト(特許取得特願2014-003133・特願2017-006673)を利用した美白化粧品や白斑に関連した研究を指導いたします。

取得可能な資格

新専門医基幹病院申請に基づいて、東北医科薬科大学医学部皮膚科学教室が基幹施設として令和3(2021)年度 東北医科薬科大学医学部皮膚科研修プログラムを申請いたしました。東北大学皮膚科との対等連携です。募集人員は2名ですので興味のある研修医の先生は、川上までご連絡ください。
さらに皮膚科専門医を取得した者のみが取得できる日本アレルギー学会 アレルギー専門医、日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会 臨床遺伝専門医などの取得を目指します。私はアレルギー専門医と臨床遺伝専門医を取得しておりますのでそのハウツーを伝授します。令和元年(2019年)、日本アレルギー学会アレルギー専門医教育研修施設として認定を受けました。令和2(2020)年、厚生労働省より重症薬疹診療拠点病院として認定を受けました。アレルギーセンターの一角を担っておりますので、総合アレルギー科医の育成とアレルギー学の発展に貢献して参ります。
すでに皮膚科独自の研究室セットアップが終了し、研究が進行しています。医学博士取得を目指した研究も開始しております。医学博士取得をご希望の開業医の先生方、ご連絡ください。すでに確立した近隣の先生方10数名との病診連携への参画もよろしくお願い申し上げます。

志をともにする医師を募集

皮膚科専門医取得、医学博士取得を目標の先生方は、以下のメールを介して皮膚科 主任教授 兼 医局長である川上までご一報ください。
私は皮膚科専門医での皮膚科全領域のみならず、アレルギー専門医と指導医であるアレルギー疾患、臨床遺伝専門医としての遺伝疾患など、広範囲の疾患を診断し治療して参りました。この経験を活かして皮膚症状をもつ全患者さんに充分な対応ができる指導を行って参ります。また厚生労働省研究班員での経験を活かし、臨床力向上に繋がるリサーチマインドの涵養と共に、臨床に直接役立つ研究の指導を行って参ります。更に女性医師のキャリア支援も行って参ります。

詳細は「皮膚科 独自Webサイト」をご参照ください。

全ての質問に関しては、以下のメールアドレスに診療科を明記の上お問い合わせください。

病院代表窓口(総務グループ)

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診療時間・お問合わせ

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[休 診 日]土日祝祭日および年末年始

[面会時間]15:00~19:30

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