褥瘡管理センター
權太 浩一Dr. Koichi Gonda
褥瘡(じょくそう)は「床ずれ」とも呼ばれ、全身状態・生活環境・社会背景など複合的な要因で発症します。そのため、局所の傷だけでなく“患者さんその人を全人的に診る”ことが重要です。当院では、褥瘡対策チームが入院患者さんの褥瘡の予防から治療、退院後の生活を見据えた支援を行い、より良いケアに繋げています。
褥瘡対策チームスタッフ
- 形成外科医師
- 皮膚・排泄ケア認定看護師
- 管理栄養士
- 薬剤師
- 理学療法士
活動内容
褥瘡予防の取り組み
当院では褥瘡ハイリスク患者ケア加算を算定し、入院患者さん全員に褥瘡のリスク評価を実施しています。
- 皮膚・排泄ケア認定看護師を中心とした専門的な介入
- 病棟の褥瘡リンクナース・病棟スタッフとの情報共有
- 患者さんの状態に応じた体圧分散寝具の選択
- 褥瘡予防を目的としたスキンケアの実施
回診・定例検討会
褥瘡患者さんを対象に、毎週回診および症例検討会を実施し、早期発見・早期治癒を目指しています。
- 褥瘡の状態を評価し、適切な治療方針を検討
- 必要に応じて、NST(栄養サポートチーム)と連携した栄養管理を実施
治療
除圧と外用剤による保存的治療だけでなく、外科的治療も含めた多様な治療法の選択を行います。
- デブリドマン(壊死組織切除)
- 皮弁移植手術
退院後のサポート
褥瘡は完治までに時間を要し、未治癒のまま退院される場合もあります。自宅や施設に戻られた後も、訪問看護師や施設スタッフと情報を共有し、院外まで継続的なサポートを行っています。
褥瘡発生率
| 退院患者の在院日数の総和もしくは除外条件に該当する患者を除いた入院患者延べ数(分母) | 褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子) | d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率 |
|---|---|---|
| 146,781 | 29 | 0.02% |
計算方法:(褥瘡(d2 真皮までの損傷 以上の褥瘡) の発生患者数 / 退院患者の在院日数の総和)× 100
【Depth(深さ)】
| d0 | 皮膚損傷・発赤なし |
| d1 | 持続する発赤 |
| d2 | 真皮までの損傷 |
| D3 | 皮下組織までの損傷 |
| D4 | 皮下組織をこえる損傷 |
| D5 | 関節腔、体腔に至る損傷 |
| DU | 深さ判定が不能の場合 |
