病院長あいさつ
本院は、その前身である東北厚生年金病院が昭和57(1982)年に現在地に新築移転し、平成25(2013)年に東北薬科大学附属病院となった後、東北薬科大学に医学部が新設されるにともなって平成28(2016)年4月1日に東北医科薬科大学病院として生まれ変わりました。平成31(2019)年4月には新大学病院棟が完成し大学病院としての診療機能が大きく向上しました。また、今年度5年次を迎える平成28(2016)年入学の医学部一期生とともに、平成29(2017)年入学の二期生も臨床実習に加わり、秋以降は200人の学生が病院内で実習を行うことになります。一方、この4月から臨床研修を開始した臨床研修医数は15名と倍増し、若手医師の一層の充実によって名実ともに大学病院として地域医療を担う人材育成が軌道に乗り始めます。福室の地で30有余年、地域医療への貢献に努めてまいりましたが、今後もより先進的で安全な医療の実践に努めるとともに、地域医療を担う医師育成機関として、さらに薬学、看護、そのほか医療に関わるスタッフの育成機関として全力を尽くしてまいります。そのために以下のような目標を定めました。
医療機関としての目標
- 大学病院として備えるべき幅広い診療体制の構築と設備計画
- 大学病院として求められる先進的医療の推進
- 特定機能病院取得に向けた体制の整備
- 医療安全体制の強化と医療の質の向上
- 病院機能の維持と向上
- 各種基準取得推進にともなう付加価値のあるチーム医療の推進
- 情報公開の促進
- 健全な病院経営実現のための体制の強化
- 地域医療支援体制の強化
- 若林病院との連携強化
教育機関としての目標
- 医育医療機関(医学・薬学)としての体制整備
- 高い専門性を有した専門職育成のための教育体制の確立
研究機関としての目標
- 専門性の高い医療の実践を通した臨床研究の推進
東北医科薬科大学病院は、このような目標の達成によってこれまで地域医療へ果たしてきた役割をさらに強化・充実させるとともに、従来からの薬剤師、看護師、理学療法士などの医療専門職の育成に加えて東北地方における医師不足解消に貢献するための優秀な医師の育成を担う機関として今後も大きく成長していくことを目指します。