病院長あいさつ
病院長 佐藤 賢一
Dr.Kennichi Satoh
- 昭和63(1988)年東北大学 医学部 卒業
- 平成8(1996)年東北大学医学部附属病院 第三内科 助手
- 平成12(2000)年米国国立がん研究所(NCI) 客員研究員
- 平成21(2009)年東北大学病院 消化器内科 講師
- 平成23(2011)年宮城県立がんセンター研究所 がん幹細胞研究部 部長
- 平成29(2017)年東北医科薬科大学 医学部 内科学第二(消化器内科) 教授
東北医科薬科大学病院 消化器内科 科長 - 平成30(2018)年東北医科薬科大学病院 副病院長
- 令和4(2022)年東北医科薬科大学病院 病院長
- 令和5(2023)年東北医科薬科大学病院 統括病院長
本院は、東北医科薬科大学の附属病院として平成28(2016)年に誕生しました。「東北地方の地域医療を支える」という使命があります。昭和57(1982)年に現在地で診療を開始した東北厚生年金病院が前身で、平成25(2013)年に東北薬科大学病院へと生まれ変わっていました。平成31(2019)年には新大学病院棟が完成して病床数も466床から600床へと増床されるとともに、標榜診療科も21科から33科、最新式の医療機器も増設され、80名ほどであった医師数も280名を超えるようになりました。本年度53名が新たに入職した看護部も総勢600名を超える体制となりました。誕生から8年を経て、大学病院としての高度な医療の提供を行う土台が強固になってきました。本年3月には医学部三期生が卒業し、一期生、二期生と合わせて281名を医師として世に送り出しています。専攻医もこの4月には本学一期生25名を含む36名を迎えました。本院の臨床研修医と専攻医の総数は80名を超え、医療者育成施設としても着実に歩みを進めています。
おかげさまを持ちまして、当院を受診される方も年々増加しております。平成28(2016)年当時は1日に外来を受診される患者さんが平均700名前後でしたが、現在では平均1,000名を超えております。外来のほとんどは前身の建物を継続して使用しておりますので、その狭さから大変な混雑が生じてご迷惑をおかけすることも見受けられます。受診される方の診察時、会計時の待ち時間を短縮し混雑を防ぐために会計計算窓口を増設しております。また、診療科によっては、電話やWebによる受診予定も開始しておりますので、ぜひご利用ください。
新型コロナウイルス感染症も昨年5月から5類へ移行しました。受診される方への問診票の記入、入院される方のPCR検査などは廃止しました。面会制限なども徐々に緩和していく予定です。しかし、感染症としての分類が引き下げられたといっても、新型コロナウイルスが消失するわけではありません。高齢者や疾病をお持ちの方が集まる当院では、引き続きマスク着用のお願いなど、新型コロナウイルス感染症への対策を講じて診療させていただきます。本年より医師の働き方改革がスタートします。働き方改革によって医師の健康を確保することは、患者さんにも安心・安全で質の高い医療が受けられることに繋がります。本院でも重点的に取り組んでまいります。受診される方々にはこれまで通りの医療が提供されますので、ご心配には及びません。一方、ご協力をお願いすることもあります。たとえば、入院患者さんのご家族への病状説明を、急を要する以外は原則勤務時間内にさせていただくことなどです。現在は、ご家族の都合に合わせて医師の勤務時間外に病状説明が行われることも多く、医師の時間外勤務時間を長時間化させる要因のひとつとなっています。ご理解いただけましたら幸いです。
私たち職員は、院是である「忠恕」の精神を持って、地域の皆様に納得していただける新しく、そして心のこもった医療を実践し、地域医療の将来を担う医療者を育成していけるよう努力を続けていく所存です。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。