髙橋 伸一郎Dr. Shinichiro Takahashi

検査部は、どの診療科を受診しても必要な、心電図、呼吸機能、超音波等の生理機能検査や、血液・尿検査、微生物等の検体検査を実施しています。これらの検査は、臨床検査技師（50名）が実施しています。その内訳として、検体検査室（20名［うち若林病院1名出向中］）、細菌検査室（7名）、生理検査室（17名［うち若林病院1名出向中］）、及び今年度入職者の5名となります。採血室では看護師（検査部所属3名と看護部所属4名）が中心となり採血を行っています。さらに管理運営・アドバイスに関わる技師（1名）及び医師（専任1名、兼任1名）、事務員（1名）と共に、多職種で力を合わせ質の高い臨床検査を行うことを目指しています。

検査部は、平成31（2019）年1月22日に、臨床検査室の国際基準規格である、ISO 15189（臨床検査室−品質と能力に関する特定要求事項）の認定を受けています。ISO 15189は臨床検査（一般検査、血液学的検査、生化学的検査、免疫学的検査、微生物学的検査、生理学的検査、病理学的検査など）を実施する臨床検査室の技術能力を決定する手段の一つです。同協会の認定した臨床検査室の検査報告書は相互承認に基づき、世界に通用します。ISO 15189に基づいた検査部の運営は、検査の標準化とともに、医療事故リスクの低減、教育体制の確立、継続的な業務改善など、さまざまな点からの優位性が認められています。検査部はISO 15189に則り、継続的な業務改善に取り組んでいくと共に、より迅速で正確な検査報告に努め続けます。

また、医学部生、研修医に対する教育活動、そして研究活動にも力を入れています。教育面では、臨床検査の実際を理解し、自分で実践できるようになることを目指し、教育を行っています。研究面では、医学部、薬学部の多くの教室と共同で、医学の発展に貢献できるよう、様々な分野で研究活動を展開しています。