診療科・部門

HOME診療科・部門 : 腎臓内科特色・取り組み

腎臓内科

特色と取り組み

  • 教育と診療の体制
    当院腎臓内科は、日本腎臓学会・日本透析医学会の教育認定施設です(2025年4月時点で宮城県内5施設のみ)。本院(東北医科薬科大学病院)との連携体制も整えており、腎疾患に関するほとんどの検査・治療に対応可能です。特に、免疫抑制療法を必要とする腎炎・ネフローゼ症候群、透析治療(血液透析・腹膜透析)において豊富な経験を有しています。
  • かかりつけ医との連携(病診連携)
    慢性腎臓病(CKD)では、地域のクリニックと協力し、普段の投薬はかかりつけ医が担当し、当科では定期的に腎機能の評価を行う「W主治医制」を導入しています。病状が安定している方には、無理のない通院を継続していただくため、地域の医療機関への逆紹介も積極的に行っています。

検査・治療体制

  • 腎生検
    尿異常の原因を詳しく調べるために、腎臓の組織を採取して診断する検査です。当科では5泊6日の入院で実施しており、標本作製は本院病理部と連携して行います。診断結果は約1か月後の外来でご説明します。
  • 免疫抑制療法・アフェレシス療法
    ステロイド、リツキシマブ、シクロフォスファミド、ミコフェノール酸などの内服・点滴治療に加え、血漿交換やLDLアフェレシス、潰瘍に対する吸着式治療(レオカーナ®)などの治療法を、ガイドラインに基づき病状に応じて選択しています。IgA腎症に対する扁桃摘出術は耳鼻科と連携して対応しています。

腎不全に対する治療(透析導入と維持)

  • 腎代替療法の選択(SDM:共同意思決定)
    透析が必要になった場合には、病状だけでなく、患者さんの生活背景や価値観を重視し、血液透析・腹膜透析・腎移植・保存的治療の中から最も適した治療法を一緒に選びます。
  • 血液透析(HD)
    シャント手術やカテーテル挿入も当科で対応します。シャント手術が済んでいる場合、透析を開始するときは1~2週間の入院で指導を行い、希望に応じて当院での維持透析も可能です。
  • 腹膜透析(PD)
    静脈麻酔と局所麻酔でカテーテルを留置し、3~4週間の入院で透析手技を習得していただきます。CAPD(昼間にバッグ交換)とAPD(夜間の自動交換)からライフスタイルに応じて選択可能です。訪問看護の手配も入院中に行います。
  • 腎移植
    当院では対応していないため、東北大学病院・JCHO仙台病院へご紹介します。若年で透析が必要となる方には献腎移植登録も勧めています。

維持透析の体制と合併症管理

  • 透析設備
    当院には透析ベッド29床を設け、月水金・火木土の午前・午後に治療を行っています。オンラインHDFやIHDFにも対応し、シャント不全に対するPTA(経皮的血管形成術)も院内で実施可能です。
  • 合併症・周術期管理とリハビリ
    心不全や感染症、手術後のリハビリテーションにも対応しており、透析クリニックからの紹介も随時受け入れています。また、カフ型カテーテルやPDカテーテルの手技・手術も行っています。
    さらに、透析中の心機能や体液バランス、骨密度の評価、栄養指導を目的とした短期入院プログラムも提供しています。

診療受付時間・お問合わせ

東北医科薬科大学 若林病院 〒984-8560 仙台市若林区大和町 2-29-1

TEL:022-236-5911(8:30~17:00)

[休 診 日]土日祝祭日および年末年始

[面会時間]予約制で対応しております