センター長あいさつ
メディカルトレーニングセンター センター長 遠藤 智之
医療におけるシミュレーション教育の始まりは、欧米において「医療事故による障害・死亡を減らす」「医療訴訟を減らす」といった、医療安全を推進するための教育手法として発展してきたと言われています。近年ではチーム医療の推進、危機的状況におけるリソースマネージメント(Crisis Resource Management)のために、シミュレーション教育は必須と考えられています。本邦では欧米から遅れてタスクトレーナー(解剖学的に部分的なモデル)やシミュレーター(様々な機能を有する人体型モデル)を用いたトレーニングが徐々に導入され、平成12(2000)年を過ぎてから心肺蘇生教育などを中心にチームでのシミュレーション教育が急速に発展しました。
近年では教育病院におけるインフラの整備、施設管理者・専任教育者の常駐などが進み、当学でもシミュレーション教育専用の施設としてメディカルトレーニングセンターを開設し、専任教員管理の下で日々あらゆる医療従事者・医学生の教育のためにこのセンターを活用しております。
本施設は、広さ315㎡で、70名ほどが収容でき、高度な蘇生トレーニングが可能な高機能シミュレーターを始め、複数の心肺蘇生モデル、胸部診察用シミュレーター、超音波モデル、臓器別診察モデル、血管確保モデル、医療機器等を整備しております。 今後も引き続き、地域医療を支えるあらゆる医療従事者・医療系学生の教育・研修に活用していただきたいと願っております。
機器のご紹介
- 救急トレーニング
- SimMan3G/モニター付き除細動器ハートスタートXL+/レサシアンQCPR半身/レサシジュニアQCPR/レサシベビーQCPR/AEDトレーナ2/チョーキングチャーリー/ライフライン救命救急カート/McGRATH MAC(ビデオ喉頭鏡)/エアウェイスコープ/DAMシミュレータ
- 手技トレーニング
- 点滴静注シミュレータ Vライン/採血・静注シミュレータ シンジョー/静脈採血注射モデルⅠ型/腰椎・硬膜外穿刺シミュレータ ルンバールくんⅡ/縫合セット/直腸診シミュレータ/導尿・浣腸シミュレータ(男女)/乳がん触診モデル 装着式/マイクロ実体顕微鏡/口腔ケアモデル アドバンスト/aView/aScope/CVC穿刺挿入シミュレータⅡ/末梢挿入中心静脈カテーテル PICCシミュレータ/輪状甲状間膜切開モデル
- 超音波・内視鏡検査トレーニング
- 超音波トレーニングモデル ECHOZY/超音波気管支内視鏡トレーニングモデル/超音波診断装置 LOGIQ e V2
- 産婦人科トレーニング
- PROMPT Flex 分娩トレーナー
- 身体診察・フィジカルアセスメントトレーニング
- フィジカルアセスメントモデル Physiko/心臓病診察シミュレーター イチロー2/呼吸音診察シミュレーター ミスターラング/耳の診察シミュレータ EAR Ⅱ/眼底診察シミュレータEYE/頸部リンパ節・甲状腺触診モデル/パルスオキシメーター サーフィンPO
- 模型
- 喉頭部気管2倍拡大模型/可動喉頭模型/平行聴覚器模型
施設概要
トレーニング室1はパーティションによりA、B、Cに分割が可能です。
ご利用目的に柔軟に対応できます。
延床面積 315m2
トレーニング室1 185 m2(1-A 68 m2/1-B 58 m2/1-C 58 m2)
トレーニング室2 71m2
収容人数 講義形式最大50名