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呼吸器内科

私たち呼吸器内科医は、教科書的な知識だけにとどまらず、地域に特徴的な自然、生活、家族背景などから最新の分子病態的理解に至る様々な情報に基づいて、目の前の患者さんの真の病態を考察し、適切な疾患概念や治療方針を構築することを目指しています。

診療科長あいさつ

私たちの肺は、粉塵や抗原、ウイルスや微生物などを含む外気を、緻密な防御機構を介して肺内にとりこみ、全身からまわってきた静脈血に酸素を吹き込むと同時に二酸化炭素を排出して生命を維持している重要な臓器です。肺は外的要因にさらされる上に、加齢による影響も受け易く、近年、肺疾患の発症頻度は増加しています。

複雑な呼吸のシステムに環境因子や個人個人の遺伝子の多様性も加わって、診断や治療が困難な「難病」が多いのも呼吸器の特徴です。しかし医学研究の著しい発展は、新しい病態理解を基に、夢のような治療を可能にしつつあります。
私たちは、こうした最先端医療の現場にいることを自覚して、肺の分子生物学、生理学、病理学、感染・免疫反応による炎症病態、遺伝子変異の集積に基づく肺癌の病態機序など、広範な基礎的・臨床的な専門知識に基づいた診療に取り組んでいます。複雑な呼吸器疾患を患う患者さんに、科学的で謙虚な姿勢で寄り添い、最新の医療を提供するのが私たちの職務です。

大類 孝

大類 孝Dr. Takashi Ohrui

診療方針と特徴

当院はもともと地域の基幹病院であったため、今後も地域医療の一環としてあらゆる呼吸器疾患に対処することをめざしております。

「肺は全身の鏡」という言葉がありますが、臨機応変に様々な臨床科や検査科による医療チームを組織し、診断や治療が困難な呼吸器疾患に取り組んでおります。一般的な病気である肺炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患から、最近、進歩のめざましい肺癌の診断および治療に力を注いでいます。
また、東北はもちろん国内でも数少ない、難治性の「特発性肺線維症」を含む「特発性間質性肺炎」、あるいは薬剤や自己免疫などによる二次性の「間質性肺炎」、「サルコイドーシス」、「狭窄性細気管支炎」、「肺胞蛋白症」などの「びまん性肺疾患」に対して積極的な医療が可能な専門施設として、地域枠を超えた多くの医療施設からご紹介いただいた患者さん方の信頼が、私たちの医療の質を高めると考えております。

主な対象疾患

上述のように、地域医療に基づきあらゆる呼吸器疾患を対象としております。
外来診療と入院診療の対象疾患群にはかなり差がありますが、実際に病棟で入院診療している主な呼吸器疾患を下記に示します。

  • 肺癌をはじめとする胸部腫瘍(呼吸器外科、放射線科と共同での集学的治療が可能)
  • 呼吸器感染症(肺炎、肺結核、肺真菌症など、感染症内科との共同診療)
  • 様々な急性・慢性呼吸不全を来たしうる疾患
    • 慢性閉塞性肺疾患(慢性肺気腫、慢性気管支炎)
    • びまん性肺疾患(間質性肺疾患、肉芽腫症、薬剤性肺障害、放射線肺障害、急性呼吸促迫症候群[ARDS]など)
    • 気管支喘息
    • びまん性汎細気管支炎

診療科の実績

平成30(2018)年

入院患者延べ人数 月平均535.8人(17.6人/日)
うちDPC主病変疾患の入院患者延べ人数

  • 肺炎※1          月平均189.4人(6.2人/日)
  • 肺の悪性腫瘍        月平均181.4人(6.0人/日)
  • 間質性肺炎※2       月平均92.5人(3.0人/日)
  • 慢性閉塞性肺疾患※2    月平均35.7人(1.2人/日)
  • 喘息※2          月平均11.4人(0.4/日)

※1 肺炎及び誤嚥性肺炎を含む。
※2 急性増悪の有無は考慮せず。

難病認定患者数

  • 特発性間質性肺炎※3    年42人
  • サルコイドーシス※3    年41人
  • 呼吸機能障害者※4     年96人

※3 平成30(2018)年1月1日~平成30(2018)年12月31日に当院指定難病の保険登録された患者数
  (新規及び更新を含む)。
※4 在宅酸素療法指導管理料算定患者数。

気管支鏡検査実施件数

  •  31件(全科あわせて136件)

教育内容と特徴

医学部教室名称
内科学第一(呼吸器内科)
研究テーマ
  • 高齢者肺炎の発症機序および予防法の解明
  • 難治性呼吸器疾患、とくに進行性肺線維症を中心とする間質性肺炎とその急性増悪発症にかかわる病態悪化、および治療に関連する分子機構の解明
  • 呼吸器悪性腫瘍の病態解明と個別化治療の開発:免疫学、病理学、医化学教室等との共同研究を基に、免疫チェックポイント阻害薬などの治療介入により腫瘍免疫がどのように変化するかをヒト検体を用いて経時的に観察し、これらの治療の効果・毒性を予測する新規バイオマーカーの探索的研究を行っている。また、大阪市立大学医学部附属病院などと連携して、進行期肺がん患者に対する新規治療に関する臨床研究を行っている。
  • 狭窄性細気管支炎(CBO)・難治性気管支喘息・びまん性汎細気管支炎(DPB)等の気道の線維化病態に対する治療法の開発:アレルギー認定施設として、アレルギーが関与する呼吸器疾患の病態解明ならびに治療法の確立を目指す。
  • サルコイドーシス・肺胞蛋白症・Hermansky-Pudlak症候群(HPS)関連間質性肺炎などの発症と難治化の病態解明に基づく治療法の開発とガイドライン策定
教育方針

地域医療に基づくあらゆる呼吸器疾患に対処できる呼吸器内科医としての教育をします。社会的な人格形成はもちろんのこと、基本に忠実に診断をつけるための検査手技から治療指針をたててその効果を判定するまでの呼吸器内科医としての臨床力を育みます。また、初期の段階から、根本の病態を理解するために、トップジャーナルと呼ばれる英文学術専門誌に共に親しむ機会を持ちます。新しい視点から、国際学会でも発表できる能力は、日々の臨床で深く考える力も育むことを前提として教育いたします。

取得可能な資格

日本内科学会 専門医・指導医に加えた呼吸器内科関連の資格を下記に示します。

  • 日本呼吸器学会 専門医・指導医
  • 日本呼吸器内視鏡学会 専門医・指導医
  • 日本結核病学会 結核・抗酸菌症 認定医・指導医
  • 日本アレルギー学会 専門医・指導医  等

志をともにする医師を募集

地域医療の一環としてあらゆる呼吸器疾患に対処することを前提としていますが、新設医学部の大学病院として教室がより一層充実していく必要があります。呼吸器内科専門医を目指す若手臨床医や研修医はもちろん、呼吸器の専門知識をすでに習得して臨床研究に基づく新たな診療体制の構築や医療教育を希望される先生方のご連絡をお待ち申し上げます。何卒よろしくお願い申し上げます。

病院代表窓口(総務グループ) E-mail:soumuhosp.tohoku-mpu.ac.jp

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診療時間・お問合わせ

〒983-8512 仙台市宮城野区福室1-12-1

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[休 診 日] 土日祝祭日および年末年始

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