お知らせ

HOME > インフォメーション > お知らせ

検査部 工藤優基 主任臨床検査技師の研究が国際誌「Journal of Echocardiography」に掲載

検査部職員が行っている研究が、日本心エコー図学会の国際誌「Journal of Echocardiography」に総説論文として掲載されました。

論文タイトル・著者・掲載誌

論文タイトル

Anomalous papillary muscle insertion beyond hypertrophic cardiomyopathy: insights from reported cases
日本語訳:肥大型心筋症の枠を超えた乳頭筋異常付着―既報症例から得られた知見―

著者

Yuki Kudo and Shinichiro Takahashi

掲載誌

Journal of Echocardiography, 2026

DOI:https://doi.org/10.1007/s12574-026-00755-w

研究内容

僧帽弁は、弁尖、腱索、乳頭筋などが協調して働くことで、心臓内の血液の逆流を防いでいます。通常、乳頭筋は腱索を介して弁尖につながっていますが、まれに乳頭筋が弁尖へ直接付着する先天的な異常がみられます。この「乳頭筋異常付着」は、これまで主に肥大型心筋症に伴う左室流出路閉塞との関連で報告されてきました。しかし、肥大型心筋症と臨床的に診断されていない患者でも、僧帽弁の機能障害を引き起こすことがあります。本研究では、公表された症例報告や少数例の報告を収集・検討し、乳頭筋異常付着の形態、血流に及ぼす影響、画像診断上の特徴を整理しました。その結果、この異常は左室流出路閉塞だけでなく、弁尖が引っ張られて十分に閉じなくなることによる僧帽弁逆流や、拡張期に弁が十分に開かないことによる機能的僧帽弁狭窄など、多様な病態に関与することが示唆されました。また、その臨床的意義を、左室流出路閉塞の有無と、乳頭筋異常が病態の主因なのか、心室の形態と相互に作用して病態を修飾しているのかという観点から整理しました。心エコー検査では、弁尖自体に明らかな異常がなくても、乳頭筋や腱索などの弁下組織に原因がある可能性に注意する必要があります。本総説では、経胸壁心エコーを起点に、必要に応じて経食道心エコー、心臓CT、心臓MRIを組み合わせ、乳頭筋と弁尖のつながりや弁の動きを詳しく評価する意義を示しました。既報症例に基づく検討という限界はありますが、原因のわかりにくい僧帽弁機能障害の診断や、適切な治療方針の検討に役立つことが期待されます。

 

関連リンク

検査部

一覧へ戻る

ページトップへ

診療時間・お問合わせ

〒983-8512 仙台市宮城野区福室一丁目12番1号

TEL:022-259-1221

FAX:022-259-1232

[受付時間]8:30~11:30

※診療科により受付時間・診療時間が異なります。

※予約診療の方は予約時間までにお越しください。

[外来休診日]土日祝・年末年始

TOPへ