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放射線部

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    山田 隆之

    山田 隆之Dr. Takayuki Yamada

    当施設の放射線部は、大学病院としての特色を生かし高度できめ細かい撮影検査と放射線治療を実施するために診療放射線技師39名(うち女性9名)で構成されています。放射線科をはじめ他部署と密接な連携のもとに質の高い診療を行っています。

    私たちは、日々研鑚し多岐にわたる放射線業務の専門資格・認定を取得して、より高度で精密な検査の実現を目指し、安全で安心のできる高度な医療を提供しています。

    主要検査・機器

    検査の種類検査内容 装置設置場所
    X線撮影検査 胸部・腹部撮影室1
    骨撮影撮影室2
    胸部・骨撮影撮影室3-1
    骨撮影撮影室3-2
    デンタル撮影撮影室3-2
    パノラマ撮影撮影室3-2
    ポータブル撮影 6台病棟
    骨密度検査 骨密度撮影骨密度撮影室
    乳房撮影検査 マンモグラフィー
    マンモトーム
    乳房撮影室
    X線テレビ透視検査 X線透視・撮影透視室1・2・3
    移動型X線透視 4台OP室
    CT検査 320列型CTCT2
    80列型CTCT1・3・4
    血管撮影検査 頭部・体幹用バイプレーン型血管撮影室1
    心血管用血管撮影室2・3
    ハイブリッド型ハイブリッドOP室
    核医学検査 SPECT-CT核医学室
    MRI検査 1.5T型MRIMRI 1・2
    放射線治療 リニアックリニアック室
    位置決めCT リニアック室同室内
    CT検査
    (放射線治療専用)
    CTシミュレータ 80列型CTCTシミュレータ室

    X線撮影検査

    胸部・腹部や脊椎・四肢等の骨など頭から足先まで一般的に用いられる比較的簡便な検査です。診断に必要な場合、このX線撮影検査が、最初に実施されることが多く、放射線部において最も多い検査です。この検査はX線を発見した人物レントゲン博士にあやかりレントゲン撮影検査とも言われています。
    撮影室で行う撮影の他に病棟でのポータブル撮影、手術室での術後撮影も行っております。

    X線透視検査

    X線を使用して連続的にテレビ観察しながら必要なときに静止画像として記録する検査です。また、そのままでは写らないような臓器や部位を描出するために造影剤を利用して撮影しています。一般的によく知られているのが胃や大腸の消化器系検査で、バリウム造影剤を使用して行う透視検査です。また、超音波や内視鏡を組み合わせて治療を行う検査も行われています。

    乳房撮影検査

    乳がんの発見・診断には専門医師による視触診と乳房撮影(マンモグラフィー)および超音波を組み合わせておこなうことが推奨されています。そして、必要に応じてMRI検査、細胞や組織の検査なども併用されます。
    マンモグラフィーは、乳房のわずかな、しこりや石灰化を画像として写し出しますため、視触診だけでは分からないような初期の小さな乳がんの発見に力を発揮します。乳がんは乳腺の中に発生するため、できるだけ乳腺を薄く均一にして撮影します。そのために乳房をできるだけ引っ張り出して、圧迫させていただきます。
    圧迫の際には多少の痛みが伴うことがありますが、なるべく負担の掛からないように撮影いたします。
    当施設での撮影は女性の放射線技師が専任で対応します。また、当施設はNPO法人マンモグラフィー検診精度管理中央委員会におけるマンモグラフィー検診施設画像認定を取得し、より精度の高い検査を実施しています。

    CT検査

    CTとはComputed Tomography:コンピュータ断層撮影法の略であり、X線を用いて輪切りの画像を撮影する検査です。X線は身体の内部を通過しますが、組織や臓器によって通過しやすさは異なります。ドーナツ状の機械の中に、対となるようにX線管球と検出器が配置され、通過したX線量の差をデータとして集め、コンピュータで処理することによって輪切り画像を作成します。
    当施設では、平成31(2019)年4月の新棟開設に伴い新規に2台導入、令和3(2021)年1月に1台導入し、計5台が稼働しています。
    うち1台は、広範囲の撮影が可能な「320列検出器」を搭載し、従来のCT装置に比べ、検査時間が飛躍的に短くなっています。これにより、被ばく線量を低減することが可能です。

    MRI検査

    MRIとはMagnetic Resonance Image(磁気共鳴画像)の略で、強力な磁場の中に体をおいて、高周波磁場を照射することによって、組織から放出される電磁波のデータをコンピュータ処理により、画像としたものです。X線を使用した検査では得にくい情報を画像化できたりします。撮影時間はCTに比べ長いものの、CTと同様に断層像を出しますが任意の断層像を描出することをより得意とします。またX線を使いませんから被曝することはありません。
    当施設の装置は清潔感のある白をベースとした色調で、内部の側面にはLED照明を設置し明るい環境で検査を受けていただくことが可能です。大きな特徴として装置入り口の開口径が70cm、装置長が145cmのショートガントリのため、圧迫感も少なく、開放的な検査環境で、体格の大きな患者さんやご高齢の患者さんにもストレスなく検査を受けていただけると思います。

    核医学検査

    この検査は、放射線医薬品(ラジオアイソトープを含んだ薬)を使用する検査で病院により「ラジオアイソトープ検査」と呼んだり、その頭文字をとった「RI検査」や検査機器のカメラ名から「シンチ」または「核医学検査」と呼ばれています。どの名称の検査も内容は同じものです。
    ラジオアイソトープとは、自ら放射線を出す物質で、その放射線の量は、時間と共に減っていきます。ラジオアイソトープ検査では、薬を注射したり飲むことにより、それが心臓、肝臓、骨などの臓器に集まり、微量の放射線を放出します。その放射線を専用のカメラで検出し、臓器や骨などの像とします。それにより、臓器の形状や働きを知ることができます。この検査は、ベッドの上で寝ているだけで済み、とても楽なものです。ただ、使用する薬剤の種類や量によって待ち時間や検査に時間がかかることがあります。放射線を出す物質を体に入れることでとても不安になりますが、検査で受ける放射線の量は、胸や胃のX線撮影と同じかそれ以下です。放射線の量も時間とともに少なくなり、体外に尿や便として排泄されるため、身体への影響についても心配はありません。

    放射線治療

    放射線治療は細胞の増殖を抑えかつ壊死させる効果を持つ電離作用を利用しX線、電子線を用いて行われます。身体の外から放射線を当てて腫瘍をやっつける治療です。
    放射線治療は数日間に渡り治療を行うため放射線治療専門の医師が治療を計画して、それに従い専門の知識を持った技師が治療を行います。

    令和元年(2019年)8月に最新鋭の放射線治療装置(CT一体型装置)を導入します。これは同室内に治療装置とCTを設置し放射線照射の直前にCT画像にて位置を確認することで正確な位置への治療を可能とするものです。高精度に位置を定めたピンポイント照射が実現できるようになりました。

    血管撮影

    血管は血液を送るため、体内のあらゆる臓器に張りめぐらされています。
    病気を見つける上で血管の関与は非常に重要です。一般のX線撮影検査では、血管と周囲の組織ではX線の吸収が等しく、そのままでは血管を画像として捉えることはできません。血管の走行を知るために専用の造影剤と使います。カテーテルというチューブを使い、造影剤を血管に注入することで腫瘍や血管の狭窄などを知ることができるようになるわけです。

    平成31(2019)年4月の新棟開設に伴い本棟にあった心血管用血管撮影装置2台をより広い新棟の撮影室に移設しました。正面と側面が同時撮影できるバイプレーン機構を搭載した装置も追加しました。

    さらに、ハイブリッド型手術室も新たに設けました。
    これは、手術台に懸垂型の血管撮影装置を統合させたものですが、手術室という清潔で安全な場所で、3D構築された画像を見ながら、血管治療が可能となりました。

    骨密度撮影

    骨密度とは骨を構成しているカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が、骨にどれくらい詰まっているかを表すもので、骨の強さを示す指標です。このミネラル成分が不足してくると、骨がもろくなり骨折しやすくなります。この骨密度の状態を調べる検査が骨密度撮影です。
    当院の骨密度撮影装置は「X線」を使用するDEXA(デキサ法)という装置で、2種類の異なるエネルギーのX線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差により骨密度を測定する方法です。超音波などを用いた他の測定法と比べて測定精度が高く、治療効果の判定や、経過観察などを行うのにも優れています。

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