取り組み
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診察の流れ
もし、がんを疑う箇所があればその場でさらに精密検査をします。
超音波で場所を確認しながら皮膚の上から実際の病変部に針を刺して、細胞や組織を採取します。
(A) 穿刺吸引針細胞診:細い針を使って細胞を採取します。
(B) 針生検 :やや太い針を使って少量の乳腺組織を採取します。
(十分に局所麻酔をしますので痛みのご心配はいりません)
精密検査の結果は約1週間後にわかりますので、予約してお帰りいただきます。
不安があるかもしれませんが、1週間程度の待ち時間はその後の治療について支障はありませんのでご安心ください。
結果がわかったあとの流れ
何も異常がなかった方は、引き続き自己検診や地域の乳がん検診をお受けになることをすすめます。当院の乳腺外来での定期的な診察も可能です。
精密検査(穿刺吸引針細胞診・針生検)の結果が良性病変であった場合は、定期的(3ヶ月・6ヶ月・1年ごとなど)に乳腺外来に通院していただくことをお勧めします。
精密検査の結果が乳がんであった場合は、以下のように治療のご相談をいたします。
日本でも乳がんにかかる方は年々増加しており、現在女性のかかるがんの中で一番多いがんになりました。
年齢別にみると、家庭や社会でも忙しく過ごしている40代後半から50代の女性にいちばん多く発生しております。
しかし乳がんは女性にとってかかりやすいけれど早期に発見できれば完治する(死ぬことのない)可能性が高いがんでもあります。
乳がんの治療というと、まず手術を思い浮かべる方が多いと思います。もちろん手術は乳がん治療の中心をなす治療ではありますが、現在は手術以外の治療(化学療法やホルモン療法などの薬物療法・放射線療法)を前後に組み合わせて、どうやったら患者さんの治療がなるべく負担が少なく、そして何より再発する危険を少なくなるように治療法を選択します。
乳がんの治療においては、手術法の改良・新しい薬物(抗がん剤・ホルモン療法剤・分子標的薬剤)の出現が あり、標準的治療の方法も日々変化しております。
その中で、それぞれの患者さんに合った治療プランをご提示し、治療効果や副作用、費用なども含めてなるべくわかりやすい書類を作成してご説明しながら納得いただける治療を行っています。なんなりとご質問いただければと思います。
(当院は乳がん治療で定評があり、日本乳癌学会認定施設でもある東北大学乳腺内分泌外科の関連施設として、常に緊密な連携をとって、幅広い治療法を取り入れております)