東北医科薬科大学 若林病院では退院後の患者さんのサポートをする在宅ケアカンファレンスに2009年より取り組んでいます。
退院した患者さんの在宅医療や地域医療での治療を支えるため、関連する担当者が集まり、それぞれの角度から最適なケアを検討しています。
在宅ケアカンファレンスの流れ
まず、当院の担当医師、担当看護師による入院時のケア内容、退院時の指導内容を説明します。
その後、地域の訪問看護師、ケアマネージャーの方々により在宅の患者さんの様子を報告していただきます。
このカンファレンスを通じて得られるもの
- 私たちの退院支援や調整の評価をうけること
- 患者さんを生活者としてみる視点を養えること
- 地域との垣根を低く保ち、病院が地域の医療や
福祉関連の方々に頼っていただける存在であり続けること
地域包括ケアシステムのなかで、病院として役割を発揮するひとつの方法が在宅ケアカンファレンスなのです。
また、このカンファレンスに参加することにより、ケアマネージャーとしてのステップアップや訪問看護師としてのキャリアアップにもつながります。

在宅ケアカンファレンスに参加した看護師より
在宅カンファレンスで退院支援した患者さんの中に、趣味であるドライブを奥様と楽しみながら生活している様子や、かわいがっている動物と一緒に生活している様子を伺うことができました。
病気を抱えながらもその人らしく生きていくということがとても大切なことだと実感しました。
このカンファレンスを通じて、患者さんを退院後も支援ができることを嬉しく思っています。