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エコー下経皮的腎生検

東北医科薬科大学 若林病院 腎臓内科は2014年度より仙台市内における腎疾患の中核病院としての機能を担うべく診療体制の充実をはかって参りました。
当院では腎臓病診療の柱となるエコー下経皮的腎生検が可能です。

腎生検件数

2014年7件
2015年21件
2016年33件
2017年48件
2018年74件

検査適応

  • 検診時などにおける尿所見異常
  • ネフローゼ症候群
  • 血管炎
  • 膠原病
  • 骨髄腫などの血液疾患
  • 原因不明の腎機能障害   など

検診などで尿蛋白、潜血など尿所見異常が指摘された患者様は、IgA腎症を代表とする腎臓病の可能性があります。適切な治療を行わないと将来的に透析が必要となる可能性があります。腎生検による確定診断、早期治療が必要です。また高度蛋白尿・全身浮腫を来すネフローゼ症候群、血管炎、原因不明の腎機能障害など幅広い腎疾患で適応となります。腎臓病は一般採血・採尿やエコー・CTなどの画像診断のみでは確定診断がつかない疾患も多く、確定診断には腎生検が必要となるケースが多いのが特徴的です。

エコー下経皮的腎生検は以下に述べるように、患者様への侵襲も比較的少ない検査です。
とはいえ臓器に針を刺す以上、出血のリスクを伴います。当院腎臓内科の理想は大箱レストランではなく患者様ひとりひとりと向き合えるカウンター割烹です。やみくもに検査は施行せず、年齢・病態などを総合的に吟味して腎生検の適応がある患者様のみに施行したいと考えています。

方法

ベッドサイドにて局所麻酔下で行います。圧迫止血などに時間がかかりますが、穿刺などの処置時間は実質10分程度です。当院では腎生検クリニカルパスに基づき施行しております。月曜日入院、火曜日に検査、金曜日朝退院の4泊5日と短期間の検査入院です。出血のリスクがあり、当面は激しい運動などは避けていただきますが、退院後すぐにデスクワークを中心とした勤務、登校や家事などの日常生活は可能です。

最後に...

仙台市内でエコー下経皮的腎生検実施可能な病院は東北大学病院など数施設のみです。
仙台市内には本格的な診療のできる腎臓内科を標榜する病院が少なく、将来的にも市内総合病院の再編成や移転、新設医学部の開学などが予想され、当院にかかる責務も極めて大きいと考えています。
2014年秋から検査を開始致しましたが、お陰様ですでに年間70件ペースで施行しております。適応の患者様などは是非とも東北医科薬科大学 若林病院 腎臓内科にご相談ください。

エコー下経皮的腎生検のお問い合わせは腎臓内科まで

電話022-236-5721

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