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脊柱変形に腰椎側方進入椎体間固定術(XLIF®)を宮城県で初めて施行しました

東北医科薬科大学病院では、令和2(2020)年5月に脊柱変形に腰椎側方進入椎体間固定術(XLIF®)を宮城県で初めて施行いたしました。

高齢者人口の増加にともない様々な脊椎疾患の患者さんが増えています。なかでも加齢に伴う脊椎の変形、背筋筋力の低下により背骨が曲がり、そのために歩行や日常生活に支障をきたす人が増えています。症状が重い患者さんには手術で変形を矯正固定します。その際、大きな問題となるのが手術による患者さんの体力への負担です。

 

【腰椎側方進入椎体間固定術(XLIF®)とは】

側方進入椎体間固定術(eXtreme Lateral Interbody Fusion: XLIF®)は平成18(2006)年に米国のOzgur, Pimenta らによって発表された側方侵入腰椎椎体間固定術(Lateral Lumbar Interbody Fusion: LLIF)の代表的な手技で、成人脊柱変形を含む種々の腰椎疾患に手術侵襲を低減(低出血量)できる新たな手術として発展してきました。

本邦では、XLIF®手術の有効性と安全性を確保するために、本手技に関する十分な知識及び技量を有し、学会が認定したトレーニングを受講した医師のみが実施できる手技です。

 

患者さんの側腹部より、3cm径ほどの筒を入れ椎間板にアプローチします。

 

【腰椎側方進入椎体間固定術(XLIF®)の特徴】

XLIF®は専用に開発された開創器と光源を用いて、側方アプローチ(後腹膜腔経路)で椎体間固定術を行う低侵襲手技です。一般的に行われている後方からのアプローチではなく、側腹部に小切開を加え、直接椎体・椎間板に達します。モニターを見ながら側方から椎間板腔にケージを設置します。その際、専用の機器を使い神経モニタリングを行い、安全に手術を行います。大きなケージを設置することにより脊柱変形の矯正ができます。また、椎間板高を回復させることによる脊柱管の間接除圧が期待されます。

XLIFの主な適応は以下の疾患です。

  • 変性側弯症、後弯症
  • 腰椎変性すべり症
  • 脊柱管狭窄症
  • 後方除圧・固定術後の再手術

手術の様子

 

【整形外科 診療科長(小澤医師)より】

当院では患者さんへの負担が少ない本術式を、脊柱変形の矯正手術に用いています。脊柱変形の矯正手術には様々な手術法があります。個々の患者さんの状態に合わせて、本術式を含め様々な手術法を組み合わせて、最も効果的で負担の少ない手術を行います。背骨が曲がり日常生活に不自由を感じている方はどうぞご相談ください。

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