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手術支援ロボット「ダ・ヴィンチXi」を用いた胃がん手術を宮城県で初めて施行しました

東北医科薬科大学病院では、令和元年(2019年)8月に手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ Xi」を用いて胃がんに対する胃切除術を宮城県で初めて施行いたしました。

当院では平成29(2017)年から「前立腺がん摘出術」や、「腎がんに対する腎部分切除術」でロボット手術を導入し、現在は恒常的に施行しております。今回さらにその対象を拡大するため、約1年をかけてスタッフのトレーニング等の準備を入念に行い、「胃がんに対する胃切除術」も施行できる体制を構築しました。

当院では、今後もロボット手術支援下の術式を拡げるなど、より低侵襲で安全性の高い手術に努めるとともに、それ以外の先進医療への取り組みについても積極的に行い、診療機能の向上・充実を進めてまいります。

 

【胃がんに対するロボット支援胃切除術について】

平成30(2018)年4月から従来の泌尿器科領域に加えて、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、婦人科の各領域でも一部の術式についてロボット支援手術が保険適応となりました。当院では、これらの追加で保険適応となったロボット支援手術の中で、手術症例数、スタッフの充実度などを考慮し、「胃がんに対する胃切除術」を優先して準備を進めてきました。具体的には、医師・看護師などの手術スタッフのトレーニング、既導入施設での研修、必要な周辺機器の整備等を行い、今回第一例目を施行したものです。

 

手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」
(左がペイシェントカート、右がビジョンカート、奥がサージョンコンソール)

 

【ロボット支援手術の特徴】

従来行われてきた胃がんに対する腹腔鏡下胃切除術の特徴として、

① 術中の出血量が少ない
② 傷口が小さい
③ 術後の疼痛が少ない
④ 回復が早い

等が挙げられます。

これに加えてロボット支援手術では、

① 鮮明な3D画像と10倍拡大により目視よりも遙かに優れた術野を確保
② 鉗子(物をつかんだり牽引することに使用する手術器具)の微細な動きや、
人間には不可能な関節360度回転を可能とする関節機能及び手振れ防止機能

により、さらに精密な胃がん手術が可能となります。特に胃がん手術では膵臓が機器操作の妨げとなりますが、ロボットの支援で膵臓を損傷させることなく手術できることなどから、手術後の合併症(手術後に起こるトラブル)が減少することが報告されています。術後合併症が起こると胃がんの根治性が低下する(つまり再発する危険性が増加する)ことが報告されており、合併症が少なくなれば、より胃がんの根治性が向上すると考えられております。

また、従来の腹腔鏡手術では難易度が高かった進行性胃がんに対する胃切除術を
より安全に行えることも「ダ・ヴィンチ」の最大の特徴だと考えられます。

 

「ダ・ヴィンチ」システムを操作するサージョンコンソール

 

【消化器外科 診療科長(柴田 近 医師)より】

「当院では、従来から腹腔鏡下での胃がんに対する胃切除術や大腸がんに対する大腸切除術、あるいは胸腔鏡下での食道がんに対する食道切除術を積極的に取り入れ、手術創が小さく患者さんに優しい手術を心がけてきましたが、今回、胃がんに対する胃切除術をロボット支援手術で行う体制がようやく整いました。

今後もロボット支援下で行える術式を増やし、さらに患者さんに優しい手術、より高度な手術を行える体制を整えてまいります。」

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